この日は写真がとっても少ないんです。
なぜならば・・・ ・・・写真には何故か雨粒が写らず、曇りか小雨のような雰囲気にみえますが。 南仏の鷹の巣村の中でも特に人気が高く、毎日観光客でごった返しているというエズ村。 しかし、この日は・・・ 村人もここで働く人も、建物の中に引き籠っているようです。 エズ村の写真はこの↑2枚だけです。 雨が凄過ぎて、カメラすら出せず。 ちなみに、一枚目の写真に写っている断崖絶壁に張り出したテラスは、有名なホテル「シャトー・エザ」のレストランでして、 雨さえ降っていなければここで食事をするのは最高のはずです。 さらに悪いことに、この日私は傘を携帯していなかったのです。 完全な丸腰侍・・・ 南仏は乾燥しているし、たとえ雨が降っても傘なんていらないんじゃない?? なんて勝手に判断して、日本から持って来てすらいなかったのです。 ほら、フランス人って傘とかささないイメージですし。 馬鹿でした。 南仏の雨なめてました。 後で聞いたところによると、降るときは凄いらしいです。 ほんとにね・・・雲でぴったり空を密閉して、水攻めのごとく降り注ぐんですねぇ~~・・・ 参りました。 行きと同じように、路線バスで。 濡れた服を着替えて、お昼ごはん。 買ってきたサンドイッチ、いちご・・・などなど。 こちら↑は帰る途中、デパートに寄って買った傘(黄緑のやつ)。 傘売り場では何の変哲もない地味な傘に思えたのですが、こうして日本に帰ってきて、家にある傘と並べてみると・・・なんとなくフランスのやつは、垢ぬけている気がします。 ケースが四角のとことか。 雨はだいぶ弱まってきましたが、いったん休んだら疲れがドッと出て、 もうどこにも出かけたくない気分・・・ ですが、明日コート・ダジュールを離れる身としては、 出かけないわけにはいきません。 というわけで、昼食後、重い腰をあげてふたたび路線バスに乗り・・・ レモンの街といわれるだけあって、街路樹もレモン・・・と思いきやミカン。 こちら↑の海に突き出た要塞は、ジャン・コクトー美術館。 実際にコクトーも頻繁にこの地を訪れていたそうで、マントンには彼に関わる見所が沢山あります。 残念、窓口が閉まっていました。 こちらは新・コクトー美術館。 雨ということもあってか、お客さんでいっぱいでした。 帰りはまた路線バスで、今度は帰宅ラッシュの時間帯にあたって大渋滞。 夕食はアパートで、残りもののパン、肉、野菜をかき集めて食べました。 #
by kitty_camera
| 2012-07-25 01:57
| 2012フランス旅行
色々買いたいものがあったけど、生ものだったりするので、帰りにまた寄ることに。 実際にピカソがアトリエを構え、作品を生み出していた場所です。 大きな作品から、ちょっとした落書き?みたいなものまで・・・ ちょうど観終わったところで、突然鼓膜を切り裂くような警報器の音が・・・ 誤作動だったようですが鳴りやまないので、みんなして外に吐き出されました。 この空間をもう少し味わいたいけれど、それどころではありません。 警報音に追われるようにして、来た道を引き返します。 美術館はあきらめることにしました。 私もみんなの真似をして、新鮮なサラダの葉っぱを量り売りの袋に詰めたり、チーズを物色したり・・・少しの間ですがフランスの風景に溶け込んだ気になったところで、お昼にすることに。 広場のベンチに座ってむさぼりました。 頭上に降り注ぐ眩しい太陽がよりいっそう食べものの味わいを濃くしているような気がしました。 しばらく休憩したあと、ふたたび駅へ。 電車に乗ってニース方面へ戻りましたが、ニース駅では降りずに、通り過ぎて・・・ その先のヴィルフランシュ・シュル・メールまで。 この電車ではちょっと・・・いやなものを見ました。 ある駅で電車に乗り込んだおじさんが、よろめいて、握りしめていた札束をばらまいてしまいました。 すると、周りの乗客がいっせいに群がって・・・ 拾ってあげてると思いきや、ほとんどの人がなんと着服! 目の前に立っていた綺麗な細い女も、尻ポケットに札束をねじこみました。 これってフランスでは当たり前なのでしょうか・・・? 見ていた人も、別段驚く様子もありませんでした。 きっと、返してあげた人もいた・・・と思いたいのですが。 以降、南仏の開放的な空気に緩んでいたガードが一気に引き締まったのはいうまでもありません。 どんよりと雨雲がかかったような心のまま、美しい風景の中へ・・・ 用事はありませんが、門の中に入ってみました。 来た道を引き返しました。 ジャン・コクトーが修復を手掛けており、内部の壁画は一見に値するものです。 流れるような線やデフォルメかげんが、一瞬日本の現代的な漫画を思わせるようなところがあるのですが、宗教画の範囲を逸脱するものではなく、むしろ一般的な西洋絵画で描かれるよりも、神秘性は濃厚にあらわれています。 内部にいると、小さい礼拝堂なのに・・・いや、小さいからこそ絵画が自分に迫って来る感覚があるのかもしれません。 自分をとりまく全てが独特の世界観で埋め尽くされて・・・ 自分の境界線のようなものが薄らいでいくような、不思議な感覚にとらわれました。 いずれにせよ、今までみたことのない宗教の壁画でした。当時の西洋絵画の世界ではさぞかし斬新であったろうと思われます。 礼拝堂を出た後は、旧市街を散策してみることにしました。 じりじりと後ずさりをしながらカメラを構えていたのですが、あと1ミリ下がっていたら、巨大なう〇こを踏んでしまうところでした!! あぶないあぶないーーー!!! この国では泥棒以上に警戒しなければならないのがう〇こを踏むことなのであります。 しばらく冷や汗が止まりませんでした。 いつまでも歩いていても飽きることのない、美しい街並みでした。 テラスでコーヒーをのみました。 動物チョコレートはウェルカム・バスケットに入っていたものです。 いつまでも明るいのですがもう夜なので、アンティーブのマルシェで買ってきた食材で夕食の支度をすることに。 馬のは強火でさっと焼いて、豚のは弱火でじっくり火をとおすのだそうですが・・・ 弱火でじっくり・・・のほうは生焼けになってしまうのを避けるために、ボイルしました。 野菜はマルシェの量り売りで買った葉っぱに、昨日のニンジンサラダとそのドレッシングを混ぜ込みました。 スープに入っている塊は固くなったバゲット。 勿体ないので、山羊のチーズが浸かっていた油をかけて焼いて、オニオンスープに入れた・・・んだったかな? おいしくて唸らずにはいられませんでした。 オリーブオイルに漬けてハーブで風味をつけたの山羊のチーズで、プロヴァンス地方のものだそうです。 チーズのことがわからない私がどうしておいしいチーズを見分けられたかというと・・・ 売れに売れて最後の1コになっていたからです(笑)。 フランスのチーズ自体、全体的にクオリティが高いというのも勿論あります。 日本では高級チーズの部類に入るナチュラル・チーズがデフォルトで、それも桁違いに安く買えるのですから・・・ しばらく常温に置いておいたらほろりと崩れてとろけるようになっていました。 あまりにおいしかったので後で山羊のチーズについて調べたら、このときがちょうど旬だったみたいですね。 この後も、チーズのおいしさにノックアウトされ続けた私たちでした。 #
by kitty_camera
| 2012-07-18 00:04
| 2012フランス旅行
今日はアヌシー発7:00の列車に乗る予定だったのですが、そうするとリヨン・パール・デュー駅での乗り換えがかなりぎりぎりで、少しでも遅れると間に合わないことがわかりました。
今日の最終目的地、ニースでは貸アパートの鍵をもらったりするのに待ち合わせ時間があったので、それには遅れたくない・・・ ちなみに昨日乗って来た列車は15分くらい遅れてた・・・ う~ん、間に合わないのではという気がしてきた! ということで、ひとつ前の列車に乗ることにしたのですが、なんと5:44発とのこと。 は・・・早い!早すぎるよ!! ・・・しかし、かくなる上は・・・と腹をくくって早起きしました。 いや早起きなんてもんじゃない、まだ夜中でしたが、ホテルを出発。 夜道こわすぎ。 悪ノリした若者とかに軽くからまれたりしました。 おこづかいおくれって言ってたような雰囲気だったけど、夫が言葉ワカリマセ~ンみたいな申し訳なさそうな雰囲気を醸し出したのが功を奏してか、元々そんなに悪い人たちではなかったのか、わかりませんが、しつこくはされず事無きを得ました。 背がやたらと高い人たちだったので、いざというときリーチが届かないだろうな~・・・なんて思ってこわかったです。 駅も改札がないから、たむろってる人達とかいましたしね。 何もなかったですが・・・ ようやく出発。 この列車は直通ではないので、シャンベリーってとこで乗り換えます。 予定より早く着いたおかげで、トイレに行ったり、 TGV1階席です。 座席自体は広々としていましたが、荷物を置くスペースまではなく、車両の端の荷物置き場にまとめて置いておく感じでした。 チェーンをかける間もなく、みんなどんどん上に重ねていって・・・という感じだったのでちょっと心配でしたが、まあ大丈夫でした。 そしてついに、4時間半の旅の終点、ニース駅のプラットホームに列車はすべりこみました。 タクシーを待つ長蛇の列、誰かを待つ人、到着する人、出発する人・・・ 人波をすりぬけるようにして、トラム乗り場へ。 トラムは一応歩いても行ける距離なので、あっという間でした。 今日から3泊4日、貸アパートに滞在します。 管理会社のお姉さん(凄まじく可愛い!)とアパート前で待ち合わせてチェックイン、設備やゴミ出しのルールなど、色々な説明を受けました。 家をひととおり探検したら、街へ出てみることにしました。 ! 広ーーーーい!!ナンジャコリャ。 2人ともおのぼりさん丸出しでキョロキョロ。 でも広いからってふらふらしてると、プチトランっていう観光用の蒸気機関車型バスに轢かれそうになるから気をつけて~~ 正直、都会だからそんなに青くないのかと思っていたら・・・ まるで碧いガラスのような美しさではありませんか。 籐のソファに青いパラソルって! ノボリや看板の類が見当たらない(当たり前)。 視界にオシャレなものしか入ってこないってすごい。
すっかり景色に目を奪われていましたが、気づくと首から下、真っ赤に日焼けしていました。 日焼け止めをうっかり忘れていたこともあって、この日一日ですごいことに。 なんとなく登ってみようかということで来ましたが、水を持ってきていなくて脱水症状寸前・・・ 炭酸水が干からびた細胞にグングン滲みわたっていきます。 海岸線が果てしなく続いています・・・ 夕方だというのに日射しは容赦ありません。 来た道をまたさらに焼けながら下っていきます。 パン屋にスーパー、肉屋などなど。 saucissonだそうで・・・ フランス人がsaucissonっていうときの言い方がかわいくてツボにはまり、「そしそん!」「そしそん!」って真似して連呼してました。 お肉屋さんでカットしてもらったので、お皿に並べるだけで楽々。 ウェルカム・バスケットに入っていたロゼを開けて乾杯。 #
by kitty_camera
| 2012-05-21 10:51
今回の旅行は南仏がメインなのですが、山の方にも行ってみたい!ということで、
アヌシーというスイス国境近くの街まで足を伸ばしてみることにしました。 リヨンからは列車で2時間弱といったところです。 早朝にホテルをチェックアウトし・・・ ちなみにパスやら乗車券やらは楽天のサイトで買いました。 SNCF(フランス国鉄)のサイトで直接買うこともできるのですが、サイトの操作性がイマイチだったことや、イザというときに日本語で問い合わせができたほうが心強いと思ったことなどから、多少の手数料はかかりますが楽天を選びました。 出発の3日前まで申し込めば良く、自宅まで郵送してくれます。 このときの車掌さんは親切で、本来フランスレイルパスに日付けやらパスポート番号やら、事前に記入しなければならないのを忘れていたのですが、罰金を取ることなく丁寧に教えてくれました。 (なぜわざわざこのエピソードを書いたかというと、何日後かに日付けの記入を忘れていたら、血も涙もないロボットのような車掌?にしっかり罰金をとられた、ということがあったからです) アヌシー駅を降りてまず向かったのは、街の中心にある観光案内所です。 ここで、この日に泊まるホテルSplendidがすぐ傍だったので立ち寄り、荷物を預かってもらいました。 まだ午前中だというのに、部屋が空いていればチェックインさせてくれるとのこと。 このときは空いていませんでしたが、フランスではこのようなことは普通らしいです。宿泊客としては非常にありがたいことですね・・・! 荷物を預けたら、気持ちまで軽くなったみたいです。 事前に調べた情報によると、今日はマルシェが出ているはず。 さっそく行ってみることにしました。 人生初マルシェにワクワクがとまりません。 ここで私たちもそれぞれ気に入ったものを買って・・・ 写真ではわかりませんが、このいちご、長くてふわふわとした白い産毛につつまれているんです。獣みたいに。 おそるおそる口に入れると・・・ その濃い味に驚く。 ううううまい!! これがきっかけで、フランスにいる間中、いちごを食べまくりましたが、このときのいちごは格別で、忘れえぬ味となりました。 朝食の後はのんびりと、街を散歩しました。 運河沿いに家々が並んでいるのですが、その中で・・・ このお家の最上階にはマダムが住んでいて、すてきなテラスがあるはず、そうだ、確かに以前、テレビで観たことがある・・・! そんな既視感がこみあげてきて、家に帰ってから調べてみると・・・ 確かにその番組はありました。 その名も「NHK世界街歩き」。 ホームページを見ると、そのマダムの家のことが載っていました→ここ☆ あまりにも素敵だから記憶に焼き付いていたんですね・・・しかし、街の名前などは忘れていました。 今回偶然にも記憶に焼き付いていた「藤の館」を目にすることができて、なんだか思いがけないプレゼントをもらったような、嬉しい気分です。 この街にも見晴らしのいいお城があるということで、坂道をのぼって行ってみることにしました。 残念、ちょうどお昼休みに入ったところでした! 観光スポットもお昼にはしっかり休むのがフランスなんですねぇ。 また開くのは14時だったか14時半だったか忘れましたが、まだ2時間以上もあるということで、街に戻って散歩をして、また戻ってくることに・・・ 何かの原石なのでしょうか・・・?? 湖の方へ出ました。 私たちも座りましたが・・・ 暑い! この日は日射しが強く、少しでも日にさらされているとあっという間に体内の水分が蒸発して干からびてしまいそう・・・ 木陰に入ると一転、寒いくらいに涼しいのですけどね。 冷たいものが欲しくなり、アイスクリームを買うことに。 ぼ~っとしているだけで幸せな気分になる街です。 今度は入れました。 ショーケースのサンドイッチに惹かれて入ったカフェ兼お店でサンドイッチをテイクアウトしました。 注文してから具を挟んでくれたので・・・ 野菜が新鮮で、とっても美味しかったです! 若鶏とチーズ、野菜のサンドイッチ。ホテルの机でわしわしと食べました。 こちらのサンドイッチは巨大なので、1人ひとつ食べるとかなりお腹いっぱいになります。 食べ終わってもまだ明るいので、散歩に行こうか~~、なんて話していましたが、 2人とも食べたそばから睡魔に襲われ、そのまま深い眠りへといざなわれてしまいました。 気がつくと真夜中・・・ やっとのことで身体を起こしてシャワーを浴び、再び眠りの世界へ・・・ 夕食時、部屋の窓から見える緑の芝生が気持ち良さそうで、夕暮れの街も歩きたかったし・・・ 未練は残りますが、眠気には勝てません。 #
by kitty_camera
| 2012-05-21 04:04
| 2012フランス旅行
翌日は早朝に成田のホテルから空港へ。
朝食は、しばらく日本を離れるということで・・・ 味噌汁・ぬか漬けベースの食生活に馴染んだこの胃腸、果たして2週間のお仏蘭西生活に耐えられるのか・・・?? とこの時は思ってましたっけ・・・ ビルにしか見えん・・・ いつもながら実際に搭乗機を目にすると足がすくんでしまいます。 「こんな鉄の塊が空を飛ぶなんて・・・」と。 心配をよそに、巨大な機体はこともなげにすい~~とテイク・オフ。 おしぼり→飲みもの→ツマミ・・・とサクサク配られます。 機内でいつもプレッツェルの鬼と化す私、感涙。 そして涙の乾かぬうちに、夕食という名の昼食が配られました。 お手数おかけしてすみません・・・ 着いた後のこと考えると寝ておくのが一番良いのでしょうけど、昨夜爆睡したため全く眠くならず・・・ 個人モニターで巨大熊・グリズリーと暮すワイルド兄ちゃんのドキュメンタリーとか、適当に映画(タイトルも覚えていないくらい適当)など流しつつ、怠惰に身をまかせて数時間経過・・・ フルーツミールのおかげで今回はお腹が快適、おやつタイムも楽しむ余裕がありました。 おいしくいただいてようやく眠くなってきたころ・・・ 朝食が済んだら当機は着陸態勢に入りましたとのアナウンスが。 仕方なく空いてる椅子を2コくっつけて、店と通路の境目の、人がいっぱい通るギリギリのところに座る・・・ 結局寛ぐことはできずに、パニーニをビールで喉の奥に流し込みましたとさ・・・んがっぐっxxg ちなみに、明るいけどもう19:00をまわってます。 戦隊ヒーローの顔部分か?コレ・・・ かっこいいと言われればかっこいいような気もしないでもないけど・・・ まあ、空港のデザインはおいといて、街中へ移動です! Hotel Bayard Bellecourという、古くてこじんまりとしたホテルです。 実は地下鉄の駅を出てからホテルへ着くまでが大変でして、何のことはない、駅のすぐ横だというのに、広場を一周したり横切ったり、そりゃもう汗だくで探しまくってしまいました。 何しろ看板がなく、小さくホテル名が表示されているだけなので、遠くから見つけることができないのです(汗)。。 そんなこんなで2人共ボロ雑巾のようにクタクタな上、夜も更けてしまいましたので、リヨンの観光はちょこっと散歩だけ、ということになりました・・・ 観光もですけど、何しろ美食の街と言われているほどおいしいものがいっぱいあるそうなので・・・ フランクフルト空港でのパニーニやら機内食でお腹をいっぱいにしてしまったのが悔やまれます。 明日は早いので早々にホテルに戻って寝ることにします。 #
by kitty_camera
| 2012-05-19 00:45
| 2012フランス旅行
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